現在でも現役で使用中の「NEC VALUESTAR VW770」のパフォーマンスを向上させたいと思います。
本記事では10年以上前の機種である「VW770」のメモリ増設について詳しく解説します。
メモリを増設することのメリットとデメリット、具体的な交換方法、必要なツールまで、一連のステップを追ってご紹介。
このガイドを参考にすれば、技術的な知識がなくても簡単にメモリ増設が行えます。
VW770の可能性を最大限に引き出しましょう!
- メモリを増設するメリットとデメリット
- 必要なメモリの種類と適合するスペック
- メモリの交換方法と必要な工具
- メモリ増設後の確認方法と手順
NECのデスクトップパソコンVW770のメモリを増設しよう!
交換方法の解説の前に、パソコンのメモリを増設する「メリットとデメリット」と、「メモリの確認の仕方」について触れておきます。
- NEC VALUESTAR VW770シリーズ
- メモリを交換するメリット
- メモリを交換するデメリット
- メモリの確認方法
NEC VALUESTAR VW770シリーズ
「VW770」シリーズは日本電気株式会社(NEC)が、かつて製造販売していたデスクトップ型パソコンの一つです。
このモデルは特に家庭用市場をターゲットにしており、一般消費者向けに設計されていました。
VW770シリーズは、NECのVALUESTARシリーズの中でも特に人気があったモデルの一つです。
メモリを交換するメリット
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パフォーマンスの向上:メモリ(RAM)はパソコンの一時的なデータ保存場所として機能し、プロセッサがアクセスするデータを一時的に保持します。メモリが増えると、より多くのデータやプログラムを同時に高速に処理できるようになるため全体的なパフォーマンスが向上します。
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マルチタスキングの効率化:メモリが豊富にあると、複数のアプリケーションやタブを同時に開いて作業してもシステムが遅くなることが少なくなります。これにより、マルチタスキングがスムーズに行えるようになり作業効率が上がります。
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ソフトウェアの互換性:新しいソフトウェアやアップデートされたアプリケーションは、より多くのメモリを必要とします。メモリを増設することで最新のソフトウェアをスムーズに動かすことができるようになります。
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動画編集やゲームのパフォーマンス向上:動画編集や高解像度のゲームなど、リソースを多く消費するタスクはより多くのメモリを使用します。メモリを増設することでこれらのアプリケーションの動作が改善され、より快適に利用できます。
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システムの安定性向上:必要以上のメモリがあることでシステムが予期せず停止するリスクが減少します。特にメモリが不足していると発生しやすいクラッシュやフリーズの頻度が低減されるため、より安定したコンピュータ使用が可能になります。
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仮想マシンの利用:仮想マシンを利用して複数のオペレーティングシステムを実行する場合、メモリが豊富にあると各仮想マシンがスムーズに動作し効率的に作業を行うことができます。
メモリの増設は比較的簡単に行えるアップグレードの一つであり、コストパフォーマンスに優れた方法として多くのユーザーに推奨されています。
特に現在使用しているパソコンのメモリが少ない(8GB以下など)場合や、性能の低下を感じている場合にはメモリの増設を検討する価値があります。
メモリを交換するデメリット
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コスト:メモリを増設するためには新しいメモリモジュールを購入する必要があります。高品質なメモリや大容量のメモリは高価になることがあり、予算に負担をかける可能性があります。
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互換性の問題:パソコンのマザーボードや既存のメモリと新しいメモリモジュールが互換性を持たない場合があります。間違った種類のメモリを購入するとシステムが不安定になったり、最悪の場合は起動しなくなることもあります。
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物理的な制限:パソコンによってはメモリスロットの数に限りがあるため増設できるメモリの量に上限があります。また、一部のノートパソコンではメモリスロットへのアクセスが難しい場合もありプロの技術が必要になることもあります。
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設置の手間:メモリの増設はパソコンの内部にアクセスして物理的にハードウェアを取り付ける必要があります。技術的な知識がないと設置が困難である場合があります。間違った取り付け方をするとメモリだけでなく他の部品を損傷するリスクもあります。
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過剰なスペック:使用するアプリケーションやタスクがそれほど多くのメモリを必要としていない場合、メモリを過剰に増設してもパフォーマンス向上は限定的です。これは資源・資金の無駄遣いにつながる可能性があります。
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電力消費の増加:メモリモジュールは電力を消費するため、メモリを増設すると全体の電力消費が増えます。特にノートパソコンの場合はバッテリーの持ちが悪くなることがあります。
これらのデメリットを理解した上でメモリの増設を検討することが重要です。
特に互換性や必要性を確認し、自分の使用環境に合った適切なアップグレードを選ぶことが望ましいです。
メモリの確認方法
- 【スタート】➡【設定】➡【システム】➡【詳細情報】
Windows10でのメモリの確認方法は上記の通りに進んでください。
デバイスの仕様の「実装 RAM」の項目が搭載されているメモリになります。
私のパソコン「VW770/L」は8GB(標準仕様)になっているのがわかりますね。
NEC VW770のメモリを交換方法の解説
ここからは、メモリの交換方法を順を追って解説していきます。
「VW770」でのメモリ交換は非常に簡単なので、素人の方であっても問題なく交換できるでしょう。
- 適合する16GB(8GB×2個)メモリを用意
- メモリが付いてる位置の確認
- カバーを取り外す
- メモリの取り外し方
- メモリの取り付け方
- 容量が増えているか確認
適合する16GB(8GB×2個)メモリを用意
NEC VALUESTAR VW770は【PC3-12800】というメモリが適合します。
ノートパソコン用となっていますが、問題ありません。
今回、私が選んだのは「Gigastone」というブランドの商品で、Amazonで2,980円でした。
たったこれだけの費用でメモリを8GBから倍の16GBに増やすことが出来ます。
メモリが付いてる位置の確認
VW770のメモリが搭載されている場所は、本体背面の右上になります。
カバーを取り外す
カバーは2つのネジで留められていますので、これをプラスドライバーで外しましょう。
交換作業に必要な工具はプラスドライバー1本だけです。
カバーを外して正面に見える「基盤(青色)」がメモリになります。
手前と奥にそれぞれ1個ずつ、合計2個付いています。(4GB×2)
次は、このメモリ自体を外していきます。
メモリの取り外し方
メモリの外し方ですが、工具は不要で素手で外すことができます。
画像に○を付けた2箇所(フック)を、上下同時に矢印の方向(外側)に向かって広げて下さい。
そうすると、この画像の様にメモリが手前に飛び出てきます。
この状態から、手で引っこ抜けばOKです。
同じ要領で奥のメモリも取り外しましょう。
メモリの取り付け方
取り外したメモリ(4GB×2)と、新たに用意したメモリ(8GB×2)です。
形も全く同じですね。
取り外す時とは異なり、取り付ける時はどこも弄る必要はありません。
端子の先端部分を挿し込んでから、奥に押し込むと”カチっ”とハマります。
容量が増えているか確認
- 【スタート】➡【設定】➡【システム】➡【詳細情報】
メモリの取り付けが完了したら、電源ケーブルを挿してPCを立ち上げましょう。
この時点では、メモリのカバーは戻さずにそのままにしておきましょう。
取り付け前は8GBだったメモリが、16GBになっていますね。
ここまで確認してから、メモリのカバーを元に戻しましょう。
これで交換作業は全て完了となります、ご苦労様でした!
まとめ:NEC/VW770のメモリを増設!交換方法
記事のポイントをまとめます。
- NEC VALUESTAR VW770はデスクトップ型パソコンである
- メモリ増設はパフォーマンス向上、マルチタスキング効率化、ソフトウェア互換性向上に寄与する
- 動画編集や高解像度ゲームでのパフォーマンスが向上する
- システムの安定性が向上し、予期せず停止するリスクが減少する
- 仮想マシン利用時のパフォーマンスが改善される
- メモリ増設のデメリットにはコスト、互換性問題、物理的制限がある
- メモリの取り付けはプラスドライバー1本で可能で、技術的な知識がなくても行える
- VW770はPC3-12800の16GB(8GB×2個)メモリが適合する
- メモリ増設後はシステム情報から容量が増えているかを確認する必要がある
- VW770のメモリ増設は最大16GBまで可能で、それ以上は増やせない