軽自動車の排気量が770ccに規格変更は本当？噂と真相を徹底解説

近ごろ「軽自動車 770cc」というキーワードがSNSや一部メディアで話題になっています。

軽自動車の排気量が660ccから770ccへと引き上げられるという噂を目にして、驚いた方も多いのではないでしょうか。

しかし、この情報は本当に正しいのでしょうか？そして、もし本当ならどのような影響があるのでしょうか。

この記事では軽自動車の現行規格を改めて確認しながら、770ccに関する情報の出どころや、その真偽について詳しく解説していきます。

さらに、自動車メーカーの動きや将来的な規格変更の可能性にも触れながら、最新情報をわかりやすくお届けします。

記事のポイント

軽自動車の排気量が770ccに拡大する話は本当？

現在の軽自動車は「排気量660cc以下」で全長3.4m以下、全幅1.48m以下という厳格な基準によって定義されています。

このため、一般的な普通車とは異なり、維持費の安さや税制の優遇が魅力とされています。

こうした基準は1998年に改定されて以来、大きな変更は行われていません。

よって「軽自動車＝660cc」という認識は今でも広く浸透しています。これを理解することで、770ccの話題がいかに異例かが見えてきます。

この話題の発端はインターネット上で出回っている一部のニュースやSNS投稿です。

例えば、自動車関連のフォーラムやSNSでは「軽自動車が770ccに拡大されるらしい」といった投稿が散見されます。

これには、日本自動車研究会ユーザー連盟という団体が排気量拡大を提言したという話も含まれています。

ただし、この団体の信頼性や発言の影響力には疑問が残るため、情報の真偽を見極める姿勢が求められます。

現時点では国土交通省をはじめとする政府機関から、軽自動車の排気量を770ccに引き上げるという公式発表は行われていません。

したがって、制度変更が目前に迫っているという事実は存在しないのが実情です。

このため、あくまで一部の提言や意見にとどまっており、制度として採用される見込みは現段階では薄いといえるでしょう。

軽自動車の排気量が770ccになる可能性を語るうえで、自動車メーカーの動向は注目に値します。

例えば、ダイハツが770ccエンジンを搭載した競技用のコペンを発表したことは、関心を集めました。

ただし、このような車両はあくまでレース用や特別仕様であり、公道を走行する一般向けの軽自動車ではありません。

このため「メーカーが770ccを出した＝制度変更」と早合点するのは避けるべきです。

ここで注目したいのは競技用車両と軽自動車規格との間に明確な違いがあるという点です。

レースやモータースポーツ用に製造された車は軽自動車の規格外で設計されており、排気量や車体サイズも自由度が高くなっています。

つまり、これらは軽自動車の範疇には含まれず、税制上の恩恵や登録区分も異なります。

この違いを理解せずに「770ccの軽が登場した」と受け取るのは誤解のもととなります。

軽自動車の排気量が将来的に拡大される可能性はゼロではありません。

技術の進化やユーザーのニーズ変化、さらに安全性能の向上などを背景に、今後議論が活発になる可能性はあるでしょう。

しかし、現状では国としての方針が固まっておらず、拡大の議論が表立って進んでいるわけではありません。

このため、現段階で770ccが「近々実現する」という認識は控えたほうが無難です。

記事のポイントをまとめます。